ワクチンについて
予防はできても治療が難しい病気があります。
ワクチン接種の必要性について
子猫は生まれてからしばらくは、母猫から譲り受けた免疫で感染症から守られます。しかし、残念ながらその免疫は長続きしません。
この免疫は徐々に低下し、病原体から身を守る力が十分でない子猫は病気に対して無防備になってしまいます。ワクチンを接種することで、免疫をつけ、病原体が入ってきてもやっつけることができるのです。
室内飼育のネコちゃんにもワクチン接種が必要なわけ
外に出ることのあるネコちゃんか、完全室内飼育のネコちゃんであるかに関わらず、すべてのネコちゃんに定期的なワクチン接種が推奨されています。獣医師の先生はネコちゃんのライフスタイル(例えば飼育環境や飼育方法)に基づいて、それぞれのネコちゃんに最適なワクチンを提案します。
特に、猫汎白血球減少症ウイルスは、人の靴や衣服によって媒介されることもあり、完全室内飼育のネコちゃんでも危険にさらされる可能性があります※。
※Truyen U, et al. Feline panleukopenia. ABCD guidelines on prevention and management. J Feline Med Surg. 2009 Jul;11(7):538-46.
定期的なワクチン接種が必要です。
子猫の時にワクチン接種をすることで得られる免疫で、一生病原体から守られるわけではありません。ネコちゃんを生涯感染症から守り続けるためには、定期的なワクチン接種が必要です。