フィラリア症について
はじめはなかなか気がつきません
フィラリア症は、蚊を介してワンちゃんやネコちゃんの心臓や肺動脈に寄生する寄生虫(フィラリア)が起こす病気です。放置しておくとフィラリアは体内で約30cmもの大きさに成長します。
フィラリア症の症状としては、元気・食欲がない、よく咳をする、痩せる、呼吸が苦しそう、といったものが挙げられます。症状が進行すると、お腹が膨らんできたり、赤い尿をすることがありますが、一般的に初期の段階ではあまり目立った症状がないため、見過ごしてしまいがちです。
感染のメカニズム
1.蚊が感染犬を刺して吸血する
フィラリアに感染しているワンちゃんの血液には、非常に小さなフィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)がいます。蚊がフィラリアに感染しているワンちゃんを刺して、血を吸うときに、この幼虫(ミクロフィラリア)も一緒に吸い込んでしまいます。
2.蚊を介して、感染犬から正常犬(または猫)へ
フィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)は蚊の体内で感染幼虫(第3期幼虫)に成長します。フィラリアの感染幼虫を体内にもつ蚊が、ワンちゃんやネコちゃんの血を吸ったときに、その体内にフィラリアの感染幼虫が入り込み、フィラリア症に感染します。