ワンちゃんの症状
次のような症状が見られたら、すぐに動物病院に相談してください
フィラリア症はお薬で防げる病気です
フィラリア症はワンちゃんに予防薬を飲ませることで、防ぐことができる病気です。ワンちゃんをフィラリア症から守るのは飼い主様の責任です。大切なワンちゃんを守るために、フィラリア症について正しい知識を身に付けましょう。
フィラリア症予防薬の投薬前には検査が必要です
予防薬はワンちゃんがフィラリア症に感染していないことを 確認したうえで投与します。万が一、感染に気付かずに投与してしまうと、ワンちゃんがアレルギー反応を起こし、最悪の場合は死に至ることもあります。このため、予防薬の投与前にはフィラリア症の診断が必要ですが、専用の検査キットを使えば、フィラリアに感染しているかどうかを確認することができます。
予防薬の投与について
フィラリア症は、予防薬(経口剤)をワンちゃんに毎月1回投薬することで、簡単かつ確実に予防できます。予防期間は地域によって異なります。必ず獣医師の指示通りに投薬しましょう。
よくあるご質問
Q.冬に蚊がいなくなった後でも、フィラリア症の薬を与えるのはなぜ?
A.寒くなって蚊が見られなくなっても、ワンちゃんやネコちゃんの体内に入ったフィラリアの幼虫が残っている可能性があるからです。ワンちゃんやネコちゃんの体内に入ったフィラリアの感染幼虫(第3期幼虫)は、脱皮を繰り返しながら発育して肺動脈に到達し、そこで成虫になります。フィラリア症の予防薬は、フィラリアがワンちゃんの体内に入らないようにしたり、ワンちゃんが蚊に刺されないようにするお薬ではなく、フィラリアの幼虫がワンちゃんの肺動脈に到達する前に駆除するお薬です。体内に残ったフィラリアの幼虫を完全に駆除できるよう、蚊が見られなくなって1か月後までは、ワンちゃんにお薬を与え続けるようにしましょう。
Q.フィラリア症のお薬をのむ時期は?
A.フィラリア症は蚊によって媒介される病気です。蚊の活動が活発になる春~秋にかけては、必ずワンちゃんやネコちゃんに予防薬を与えるようにしてください。気温が下がって蚊の活動が見られなくなって1か月後からは、投薬をお休みすることができます。ただし、1年中、蚊の活動が活発な環境では、冬でも予防薬を与えなくてはなりません。
Q.途中で投薬(予防薬の投与)を忘れてしまったら?
A.もしも投薬を忘れてしまった場合には、再投与などの自己判断をせず、必ず獣医師に相談しましょう。
Q.予防期間の最後の投薬(予防薬の投与)をしなかったら?
A.予防期間の最後までしっかり投薬をしないと、フィラリア症に感染する可能性が高くなり、それまで投与していたお薬が無駄になってしまうこともあります。涼しくなっても自己判断で投薬をやめてはいけません。動物病院の指示通り、必ず予防期間の最後まで投薬を続けましょう。