猫の慢性腎臓病
慢性腎臓病について
慢性腎臓病は、腎臓のなかで血液をろ過し、尿をつくる部分(ネフロン)が徐々に壊れていく病気です。
正常な猫の腎臓では、1つ当たり約20万個のネフロンが働いています。
ところが、一部のネフロンが壊れてしまうと、ほかのネフロンがその分も無理して働こうとします。
残されたネフロンに負担がかかりすぎ、さらに壊れるネフロンが増えます。
こうして慢性腎臓病では、腎臓の機能が低下していってしまいます。
腎臓は血液中の老廃物をおしっこに出せなくなりますが、それでも汚れを出そうと無理をして、水のような色の薄いおしっこをたくさん出すようになります。
体のなかに汚れがたくさんたまって、猫は弱ってしまいます。また、色の薄いおしっこをたくさん出すことで脱水状態になり、うんちは硬くなることが多くなります。
貧血を起こしたり、骨がもろくなり骨折しやすくなることもあります。
慢性腎臓病の症状について
慢性腎臓病では血液検査(クレアチニン(Cre)、SDMA、BUN(尿素窒素)など)で数値が上がってきます。尿検査ではおしっこが薄くなって比重が下がり、尿たんぱくが出てくることがあります。目に見える症状としては、以下の様な症状がでることがあります。
慢性腎臓病の検査について
尿検査
早期発見にとくに役立つ。
とくに7歳齢以上の猫は定期的に検査を受けましょう。
- 尿比重:
尿の濃い・薄いの判定 - 尿蛋白:
腎臓の機能が低下すると尿に漏れ出す
⾎液検査
腎臓の機能の大半が失われると検査結果に異常があらわれる。
- 尿素窒素(BUN):血液中の老廃物
- クレアチニン(Cre):血液中の老廃物
- SDMA:血液中の老廃物
- リン(P):血液中にあるミネラルの1つ
腎臓の働きが悪くなると血液中の値が高くなる。
その他
血圧測定(慢性腎臓病の猫の約65%(最大)に高血圧があると言われています)、超音波検査、X線検査、眼底検査などを行うこともあります。
早期発⾒・治療の重要性
もし慢性腎臓病にかかってしまっても、おくすりや食事の変更などで、
残された腎臓の機能を大切に守って病気の進行を遅らせることもできます。