僧帽弁閉鎖不全症の治療
もし「僧帽弁閉鎖不全症」にかかってしまっても、適切なケアにより、症状を改善したり、病気の進行を抑えたりすることもできるんだよ。
まだ症状が出ていない状態で薬を投与した場合、症状発現までの期間を約15か月延長できるんだよ。
この病気ではどんな治療をするのか、簡単に紹介するね。
僧帽弁閉鎖不全症のケア
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弱ってしまった、心臓のポンプ機能を助ける
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血管を拡げて、全身に血液が行きわたりやすいようにする
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体にたまった余分な水分を、尿として排出しやすくする
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体に余分な水分がたまらないように、塩分を控えたり、心臓に必要な栄養素を補給するなど、適切な食事管理を行う
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心臓を無理やり働かせている“ムチ”を緩和する
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心臓の手術をして、逆流を減らす(獣医療では、限られた施設でのみ実施可能)
安静時呼吸数に注意してみましょう
安静時呼吸数の変化は、僧帽弁閉鎖不全症による、うっ血性心不全を感度92%、特異度94%で発見できるとの報告があります。※
僧帽弁閉鎖不全症が進行し、肺に水がたまると「安静時呼吸数」が増えてくることがわかっています。
自宅で、落ち着いてリラックスしているときの、「安静時呼吸数」を測ることで、僧帽弁閉鎖不全症の進行に気づくことができます。
※Schober KE et.al.: Detection of congestive heart failure in dogs by Doppler echocardiography., J Vet intern Med, 24: 1358-1368, 2010.
ワンちゃんの安静時(寝ている時など)に、1分間の呼吸回数を測ります。
30秒間測定して2倍、または15秒間測定して4倍することで、1分間の呼吸数とすることができます。
呼吸数が1分間に30回を超えてくるようなら、動物病院に相談しましょう。